本日は、2017年7月14日金曜日です。
藤森かよこです。
本日より、超訳アイン・ランド『水源』の連載ブログを開始します。
アイン・ランド(Ayn Rand:1905-82)の『水源』(The Fountainhead,1943)は、2004年7月にビジネス社から出版されました。
出版当時は、「こんなもの誰が読むのか、すぐに絶版だ」と、インターネットの匿名ブログなどで書かれました。
まあ、匿名でグチャグチャ批判する類の人間のことはさておいて、あれから13年。
絶版にならずに、『水源』は細々とではありますが、命をつないできました。
2001年の1月に私は、この小説を読んで仰天しました。
こんなに臆面もなく人間を肯定し祝福した小説に出会ったのは、初めてでした。
47歳でヘトヘトであった私の全細胞が活性化されました。
小説にそんな力があるのかと驚きました。
この小説だけは翻訳して多くの日本人に読んでもらいたいと思いました。
私を再生してくれた小説なのだから、きっと他の誰かも再生させるに違いない。
ただ、非常に長い小説ですから、なかなか読んではもらえません。
前々から、時間ができたら、原作を生かしつつ、読みやすいものに書き換えたいと思っておりました。
で、退職して100日も過ぎて、勤務時代の疲れも取れてきましたので、超訳『水源』に挑みます。
2004年に出版していただいたものは、私の力不足で校正ミスが多く、かつ誤訳も多いものでした。
その改定改訳も兼ねて、超訳『水源』を少しずつ、ここに発表します。
私の判断で作品のテーマから観て不要と思われるものは省きました。
作者のアイン・ランドに対して失礼な行為であることは、わかっています。
しかし、読みやすくすれば、もっと短くすれば、読者がもっと増えるかもしれない。
もともと小説というものは、エンターテインメントなんですから、飛ばし読みしようがどうしようが、読み方は自由でいいのです。
あえて、作者に対して冒涜的なことを私はいたします。
どこかの時空で、アイン・ランドに出会ったら、蹴飛ばされ張り飛ばされること覚悟です。
同時に、連載1回分の内容に関するコメントも書き加えます。
お読みいただければ、ありがたく存じます。
「最近の投稿」欄に超訳文が掲載されています。
あ、版権には抵触しません。大丈夫です。
外国における『水源』の翻訳の版権は、アイン・ランドの遺稿管理機関のThe Ayn Rand Instituteにはないからです。
『水源』翻訳には2年間かかりました。
校正には1年かかりました。
さて、超訳には、どれくらいかかるのかな。